「ロドピス」香りのストーリー「サクラミスティ」
- kuroageha1123
- Jun 24, 2025
- 2 min read
今晩は。
「ロドピス 仙台」の技術担当者「マトラル」です。
「ロドピス」の香りには、それぞれストーリーが御座いますが、
本日は、「サクラミスティ」のストーリーをご紹介させて頂きたいと思います。
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与平治はなだらかな峠の上り坂を風呂敷包みの荷物を持って、ゆっくりと歩く。 彼は、麻の刺し子の着物を着て、前には奉公先の娘タエが歩く姿がある。 眼下右も左も満開の桜の山肌が広がり、 首を右に左に振って歩く姿のタエは上機嫌そうである。 大店の娘だが、旦那には反抗心があるらしく、 その為与平治のような奉公人と行動を共にしているのか。 一方、与平治はそんなタエを心の内で慕っている。 と言ってもまだ16歳であるから、 守る為にお供をしているというのが正しい。 なんでもこの尾根の先に社があり、 そこにタエの秘密の場所がある、という事だが、 旦那が留守の時にそのような冒険は許されない。 桃割れ髪に結った頭を直し、ほどけそうな草鞋の紐を直しながら歩くタエは、 石に躓いて転んだ。与平治は慌ててタエを助け起こす為に駆け寄ったが、 草鞋が草の上を滑って自分も転び、タエもろともごろごろと草の上を転がり落ちた。 峠の桜の樹の根にドンと当たって2人は止まった。 「お怪我はありませんか、お嬢様。」と与平治。「お前こそ怪我はないか。」とタエは言った。2人は転がったまま、お互いを近くで見つめ合う。 タエも与平治も嬉しそうである。 タエの白桃のようは頬は桜色に、与平治の頬も血色鮮やかに萌える。 さて、このような事は早々に終息せねばならない事は明白だ。 斜面の下側に転がっている与平治からタエを見上げると、 その遥か上に岩が有り、その岩に一頭の獣が立ち、 2人を見下ろしている。冴えわたる眼差しで見つめるその獣はオオカミだ、 という事が分かる。2人を憂うるような眼差しだ。
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これからも、「香りのストーリー」をご紹介して参りますので、楽しみにしていてください。





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